11月1日 わたしのSupervisor Tarja Nikula教授やKaanta講師らの、コーディネートでClassroom Interactionの分析ーLong
プログラムに参加させていただきました。前回のスクールリーダー研修でも感じましたが、朝9時から午後4時まで、参加者に、「注入して伝える講演」ということは、まったく目指しておらず、「このような手続きをとおして、参加者が体験的に分かり、内的にConceptualizedしてもらう」という手法でおこなわれるプログラムが多いです。その点は徹底しています。もりだくさんで書けませんが、箇条書きで・・・
①3名のDiscourse Analysisのエキスパートから10分程度の講演で参加者へのQuestionやTaskを共有
②6名ぐらいのユバスキュラ大学の応用言語学部門と、教育学部のエキスパートが、きりりと引き締まった5分ぐらいの、提案・・・これがあるので、午後のグループワークが非常に深まりました。このような学部横断に着手している。
③午前と午後に、8グループにわかれたPep-Talk議論をしました。交流した後に、大規模なMix-Methodで行われたSwedenの国レベルの研究講演。
③では、クラスルームの指導では(①Emotional support ②Classroom Organization ③Instructional
support(pedagogy))の3点から行われた研究で、意外にも(と講演者は述べて)①が、最も影響を与えていました。特に年齢が中学校対象でしたので、指導法やクラスのオーガナイズも大事ですが、クラスの良い雰囲気や生徒の学校への感情が一番活発なInteractionを起こすとのことです。(非常に、調べなくてもそうであろうと思うことですが、クラスのInteractionがどう指導によって引き出されているかという、★「7つのScale」の妥当性と実用化を図ったものです)。研究とは、「そうであろう」と思うことに、Evidenceを科学的に得てみるということの連続ではあります。実はわたしもフィンランドで小中学校に訪問していて、これだけ、国全体でPedagogyが研究されそれが実践されている学校でも、クラスのオーガナイズがしっかりされていても、①が上手くいかないと総崩れになるという状況が分かってきました。わたしの経験値では、逆に10歳前後ぐらいでは、グループインターアクションにあまり困らない分(自然体で出来る)、②が効くというか、必要と感じています。(これはエビデンスなし=個人的感想)
最後に、全員で、小学校2年生ぐらいの算数のビデオを見て、会話分析をもとに、本日の講演のどこと結びつくか、たくさんの部屋に分かれて4人に分かれて話をしました。合間合間の、ブルーベリーケーキが美味しかったです。参加者はベテランから若者がいましたが、全体にベテラン世代は、自然な「議論」があまり得意ではなく、若者世代が、意見をまとめたり、引き出したりしていまた。これは、共通語が英語ということも、かなり関係していますが、ファシリテーション型の授業で育ってきた世代が、いま30歳㈹に来ているのだと思います。