→冊子とビデオリンクは、本ホームページの『SLA&CLIL教材』のセクションにリンクしています。「英語台本例」は2019年4月に出版する本で紹介します(今すぐでなくてすみません!)。
私自身は学級担任の時代にこのような劇づくりや、動作入りの暗誦、群読、にたくさん取り組んできました。たいていクラスを2つか3つのテーマに分かれてもらい、台本作りからやります。日本語でも英語でも取り組みました。国語の教材を英語で簡単にリテリングしてもいいです。生徒が一部を替えてアドリブを加えてくれたこともあります。初めて取り組む先生は、一番最初は、「時間がかかるかな」、とか、「生徒はどれぐらいやるのかな」、と心配されると思いますが、生徒たちのCreativityは大人を軽く超えます。授業では時々進捗具合と、シーンの最初や途中の8分だけ発表して見合います(イントネーションや発音もここでフィードバック)。クライマックス以後は秘密にしておきます。学活を少しと休み時間にわいわいと進めていました。私はこの演劇だけのために、授業の進度は遅らせません。それでもやりたいと感じたら、生徒らはやり抜きます。初めてできた劇やストーリーは出来るだけビデオに残し、次の生徒たちが楽しみに見るようにするといいです。演劇の中ではすべての生徒が主役になれます。誰か一人がHeroになるストーリーは、アドリブを加えます。
さて、生徒らは、本ビデオを皆で見るだけでも、世界の中学生の様子を感じ、自分たち日本の独創性を創りだしてくれることでしょう。大切なことは目の前の生徒を信じることです。また、その時使いたくなる表現リストも冊子巻末に掲載されていますが、参考にしてクラス用に作っておくと良いでしょう。中学生ではICTスキルやグループワークを駆使し、4技能を統合することが出来ます。英語表現が心配だという場合は、ある程度の「英語スクリプト」を用意し工夫させると良いですし、教科書にも「落語」や「漫才」「スキット」等、材料が豊富にあります。それらを読んで日本語で解説して、文法を説明しても、生徒らは生きた英語を使えるようにはならないのです。