フィンランドに来て5か月目、やっと叶った中学校英語授業参観です。出来るだけ参観させていただいたことを主観を入れずにメモしたいと思います。私にとっては貴重です。
ー参観に至るまで
フィンランドの小学校の授業について英語や他の教科を見せていただく機会はたくさんあったが、中学校参観は思いのほか苦労であった。要因はいろいろあると思うが、まとめると、1)研究機関の大学教員の中学校との連携が少ない。2)一般に中学校英語が上手くいっているとあまり思っておられず、「見ても面白くないよ」という反応が多い(私は面白い授業を見たいと思っているわけではないのだが、)。3)日本の大学からわざわざ?という反応も、4)小学校より時間割が固定で完全に教科に分かれている、5)CLILのような工夫された授業は少ないらしい。etcであった。実際にある学校では小中は同じ敷地で中学校の先生と話す機会があったが、やんわり断られた感じであった。考えてみると、日本の中学校の場合は、院生が中学校現職だったり、ストレートマスターもそこで実習をしているし、中学校英語研究会で現場の先生と一緒に授業づくりをしているので、中学校の授業を参観するということに苦労はあまり無かったので、これには驚いた。最も日本では私自身が小中一貫校の現場にいたから、周りの方が私が居ても抵抗が無いだけかもしれない。考えてみると、海外からの研究者になぜ、授業を公開しないといけないのか・・(あまり面白いものでもないのに)--抵抗があっても当然だったのかもしれない。また、私の所属がCALS言語研究所で、教育学部ではないので、そこのつながりは少ないのであろう。中学校の思春期を対象としたSLAの研究はあまりにも少なく、研究者は猛省が必要だと、ある著名なヨーロッパのSLA研究者が論じていたことが脳裏に焼きつく。SLAがその成果を社会への貢献に還元せず、Ivory Towerのままであるということは、現代社会では許されないとやんわり論じるAILA会長のDaniel Perrin氏のスピーチが昨日あった。Practitioner(実践者)とコラボしてサポートせよと。当然であると思う。私の方では、中学校の(CLILでなく)日常の取り組みを参観させていだたいて、小学校から中学校にどのように伸ばしているかを全体像をつかみたいという基本的なものであったが、依頼はなかなかうまく行かなかった。今回の訪問は日本でも今は有名になったKiVaプログラム(キバ)に、創始から着手したMatti教授(現在は名誉教授)のご配慮によって実現した。感謝である。生徒指導や人権の面からは、中学校との連携が密となり、また校長リーダー研修の面から教育学部はこの面に強い。しかし残念ながら教育学からは教科内容の指導は、薄い。それぞれ一長一短である。日本以外でもこのように、理論と実践のギャップは果てしなく大きい。M教授は、様々な中学校を全て把握しておられて、素敵な校長先生がおられるからと、紹介いただいた。その通りしなやかで、研究視野を持ちながら現場の陣頭指揮にあたっている姿であった。
以下の授業は非常にフィンランドの通常の授業だと思う。もっと工夫された授業もあるにはあるが、フィンランドの授業は全体に小学校も非常にあっさりしている。できれば、「先生が何をどのように上手く授業したか」ではなくて、「生徒は45分に何をしたか」という視点で読んでもらえたら幸いである。
―授業訪問
(現場の学校リーダーで、自分も海外学校訪問を企画しようとしている人がいると思うので、その方にも役立つように、資料をいれます。学校訪問は、一通のメールや自治体の紹介から始まるので、私でなくても誰でも可能です。苦労はしますが。先生と先生の出会いなので、校長同士ならもっと話が早いと思います。現職院生で校長先生の方は、依頼状相談は私まで。)
SLKまでは、1時間かかるので、早朝6時半に起きて、8時に到着。ピロティに入ると、こんなグランドピアノと卓球台。右手には本格的なジムがあって、早朝から生徒らが自主トレをしている。コミュニティ・オープン・スペースに溢れる小学校に比べると、簡素だが、生徒が集う場所がこのように最初にある。先生のスタッフルームに入って、レイナ先生、マリアンヌ先生らに挨拶をする。お二人ともベテラン層で、中2と中3を見せてくださるという。U校長先生とは10時にお会いすることになっていた。15分ほどひとしきり話をした。私の訪問の目的や、日本で課題になっていること、先生方の悩み、わたしの思いなどを、Coffeeをいただきながら、わたしの訪問で緊張されないようい知り合いになるように努める。写真は許可なしには一切撮らない。15分だが、中学校時期の課題は世界共通と互いに感じた。このような交渉も先方は英語で全く問題がなく、すれ違って挨拶する、学校心理士 ケースワーカー、特別支援の先生、シャドーイング制度できている院生(校長のシャドーイング)も、英語でのコミュニケーションが普通である。担任以外の仕事で学校に入っている「プロ」が多いと感じる。決して、時間給で、補助とか、たまにくる、ケースワーカーではない。学校専属である(全員修士)。先生らは授業が終わると、この写真にあるようにクリスタルで中が見える職員室と、その手前のソファで、打ち合わせや情報交換をしている。この雰囲気はU校長ならではだと感じる。女性校長は多くの場合、職員同士が働きやすいコーナーや雰囲気を作るのが上手い。授業を担当している教師だけが、必死になって14歳ごろの生徒に何とか対応するというシステムにはなっていない。補助も専門家も本当の意味で入り込んでいる。これはフィンランド全体でそうなっている。
―授業・中3-
最初の5分―その日使うボキャブラリーをOHCカメラで写しだし、ずらしながら声に出す。単語のみと、チャンク形式 (face news / crucial/ ensure/ creativity/ draw conclusion/digitalization/have an influence on/retire/employ)。単語から、社会的現象、テクノロジーと生活、について学んでいるところだと、わかる。英語は週3時間である。英語科の先生なので、ちょっとした語尾の発音などをポイント指導。個人指名をして答えさせる場面は一切ない。生徒は、机の上に教科書1ワークブック1で、教科書どおりの授業である。先生が作成したワークシートが宿題になっていて、6個程度の質問(内容に関する質問のみ)に2行程度で答えるもの、最後に、自分の考えを8行ぐらいで英語で書く。宿題は3分の2の生徒はしていた。「やってきたかな」という問いなので、強制ではないようだ。勉強は自分からするものなので、そこは生徒の自主性に任される。
次の5分―発音できをつけるところを強化してもう一度発音
次の10分―ペアか3人で、教科書の The future of workを声に出して読みあう。16人の生徒なので、6グループ程度。男子どうしのペアも多い。10行ぐらいの本文のパッセージ(ロボットと人間の文)を読みあう。
次の15分―先生は前にプリントを置き、生徒はそれを取りにいく、これは「同時通訳タスク」としていて、ペアで、相手が英語で読んだものを、フィンランド語に通訳する。交替。というものである。16人は全員この、シンプルなタスクを結構楽しんでやっている。フィンランド語で言われたものを英語にする方にチャレンジしているペアもいる、。1~2名は補助が必要で、先生は、そちらにも個人指導をしながら、全体を把握。終わったペアに次のタスクを、OHCで与えていく。プリントには本文に関する質問が書かれていて、同時通訳タスクを終えたペアは、その質問に答えて、書く、「英語で書く」のではなく、「フィンランド語」で書く。内容大意把握できていればそれで良いようだ。
指名をして皆の前で話させるということは、この年齢ではしてないそうだ。先生は生徒がどの程度ペアでなら発話できているか、パフォーマンスを見ている。
残りの時間は、分厚いワークブックで自分がすべきだと思うページを、先ほどのペアでわいわいと、やっている。時間が来たら終了。
授業 中2
最初の10分―中2は中3ほど集中力なないそうで、中3ならゲームで時間を取るよりすぐに本題に入るが、中2では、楽しいことが必要だそうだ。語彙については、「カフート」を使った乗りの良いクイズで始めた。「カフート」は日本でも良く使われているので知っている先生が多いと思うが、創ったクイズを楽しんだあと、自分もクイズが作れる。たとえば、単語だけを問うこともあるが、長い英語文章をビートの聞いたリズムで聞かせたあと、自主的にクイズに答えていくものである。ここは、男子がノリノリである。聞く方がかなり出来ていることがよく分かる。先生ものりのよい、英語プレゼンターみたいに生徒とやりとりして、カフートのクイズを導入しているのが、とても良かった。
カフートを使ってみたい人はこちら⇒https://kahoot.com/what-is-kahoot/
次の15分―教科書は、21世紀型スキルやESDが話題になっているので、それに関した語彙が多かった。クイズにすると楽しいものである。次に、先ほどの同じ10行程度の「同時通訳タスク」をする。内容は警察官ならば、Ethicsが必要になるが、カメラマンならdigital literacy
が必要になるなどの、内容を使った、What do you do? 職業の話題である。その内容について、プリントが用意されており、生徒は、True or Falseをペアでわいわいやる。先生は生徒が集中していたので、わたしのほうに、タスクの意図を話してくれた。とにかく英語については、この中2ではReadingが出来ればそれで、ほかのスキルもついて来るので、Readingの時間を十分とると言っていた。
次の15分―先生は教科書の音声を5分以上流した。それは、なんと母語であるフィンランド語である。FacebookやSNSについての、ある男性の話である。生徒は笑いながら聞いていたので、おもしろいのだと思う。次に、フィンランド語での質問のプリントをとりにいく。フィンランド語で答える。つまり母語の大意把握と要約のようなものである。
次に、教科書を開く。今度は全てそれが英語になっている。生徒はその英語について、先ほどのような同時通訳タスクをする。母語で情報を与えておいて、直に内容に入る、いちいち文法翻訳はせずに、生徒自身が、英語と母語を置き換える力にかけているような、流れである。
(これは、日本では、金谷先生などが提唱されている「和訳先渡し」授業の本筋の目的に近いのかもしれない。内容や量を授業内で確保する方法である)。
実際に、国際社会において、人は得意な母語を頼りに、高速スピードで内容大意理解し、まだそこまで得意でないL2に置き換える作業の連続である。その反対もある。なんとか英語の情報を繋いで分かったことを、補足するかのように、母語力でもっと深く内容を理解して、毎日生きているのが今の私である。全体には、母語の使用の仕方が興味深かった。
次の5分 やや延長
教科書指導書についているGrammar Taskの活動をした。【ここの指導は私のInstance to ruleの研究にピッタリ一致でした】。そのタスクは、A4に16ぐらいの文章が枠にかいてああり、それを切り離すと、インフォメーション ギャップになる。生徒は一人一枚カードを持って、「もし、ぼくが~~できたら、~~になったのになあ。」というような仮定方過去のパターンに気づくように作られている。ゲームがスグできるように指導書についているのは良い。それにはデジタル教材もあるようだが、高いそうで、学校購入だそうだ。日本も同じ。
が、日本の指導書には、このゲームがスグできるワークシートが足りてない。(次期教科書は変化していると良いが。) 先生に、わたしがここの意図を質問すると、概ね考えが一致した。生徒らは、意味がつかめるようになっているので、そこでこのGrammar Taskを入れる。すると生徒は文法を見つけやすい。「借りて、入れ替えて、きづかせる」そして、本格的に使うということですか?と聞いたところ、「そうです、それです」とおっしゃっていた。そう意識すれば分かりやすいですねと、言っておられた(Instance to rule=UBMアプローチ)。文法の説明はどうしていますか? と聞くと、長くは説明しないが、Task中に必要だと思うところでするそうだ。エクササイズはどうですか?と聞くと、T・Fはよくするが、並べ替えのようなものはしない。診断的な小さなプリントテストはするが、テストがそもそもないので、スペルテスト程度だそうだ。(15歳に初めてナショナルテストがある。) つまり、ほとんどの時間をペアワークや、大意把握と、タスクに使っているということである。(日本では、結構、テスト対策とか、エクササイズの答え合わせ、黒板写し、などに時間が飛んでいっている面は多いです。)。まだ、最後になぜそういう方法が良いと思うかとお聞きすると、教員セミナーが学んだそうで、なるほどそうだと思うので・・・とおっしゃっていた。文法は説明よりプロセスが大事と、研修したそうです。
―ほかに
前時の授業では使った、紙飛行機の授業と生徒の作品を見せてくださった(写真)。生徒は上記のような勉強をしたあと、タスクにはいる。指導書には、Paper Planeの取り組み方が、簡潔に書かれている。グループに分かれて、生徒はそれを実行しながら英語を使ったそうです。とにかく、こういうタスクは必要だが、生徒は思春期で、全員に発表させるという段階はあまりできず、気を遣うそうです。
―私見
先生方の生徒を見つめる目、それ、わかります。上手く言えなかったことで、いじめまではいかなくても、本人が落胆してしまうなど。このあたり、この学校はKiVaプログラムの取りくみでも有名で、生徒同士の人間関係作りを、全ての分野で取り組んでいます。非常に温かい雰囲気の学校で、生徒らも一見それほど、面白くないタスクでも、自立して学ぶ。学ぶのは自分であるという姿勢を小1や幼稚園から育ててきている。人数や環境も大きいです。中学校の英語授業は、こういう情緒面や人間関係をしっかり捉えて理論と行き来しないと上手く行かないと思います。
先生は、「たくさんの量に触れる。単語はしっかり教える、すぐに使う、ペアでリーディングする、必要ならGrammar Taskをする、指導書にのっているCLIL的なものは、やりやすいものはする」でした。ーーただし、CLILであるという意識はないと思いました。
(このPaper Planeなのですが、手前味噌で、間違っているかもしれませんが、大阪教育大学の海外実習で開発したPaper PlaneのCLILを2012年にスペインとフィンランドで発表したものと同じでした。あの時、反響をいただいて、もしかしたらそこから折り紙を使った理科CLIL教材として伝わったかも。もっと先人がいたかもしれませんが、そう信じておきましょう。先日Oliver Mayer氏からもこの活動の紹介があったので驚いたところです。日本文化も、サイエンスも、英語も学べる活動として、人気があるのかもしれません。お暇があれば、本HPのPaper Planeのビデオクリップを見てください。3分にまとめています。)
さて、このメモを読んでいただいた方は、ある意味びっくりされたでしょうか。もっとフィンランドは特別な授業をしているのではないか・・と思われていたかもしれません。ある学会で、ある研究者が、フィンランドは、もっと文法もみっちり教えると、言われていましたが、それも少し違うように思います。みっちりでなく、「学ぶ順番や方法がぶれず、量はたっぷり」、でしょうか。おそらく日本の「良い先生」はもっともっと工夫をしていて、これでもか・・というほど、準備をなさっていると思います。EFLでは細かい梯子掛けは必要で、わたしもそういう点はあります。このような活動は14歳だから出来るのでしょうか。いえ、10歳でDo you like~ ?のころから、インプットや量にふれてペアワークをやってきています。英語はその一つにすぎず、全ての教科分野で、量はたっぷり、生徒中心、ペアワークは当然・・・このあたりまえのようなことが、日本で何パーセントが実現できているかというと心もとないです。日本ではこうはいかないという意見を聞くのですが、本学の現職院生たち、このような順番と量を、しんどいと言われる学校でも実践していますが、日本の子供も結構できますね。ただ、そこは出来ない生徒もいるのは居るので見て取り、ファシリテーションと梯子を考えておく(ビゴツキーです)。やってみないうちから、「日本の子供は無理」というのは、子供の能力を信じていないと思います。また、やれる子供たちが相当いるのに、ずっとプリント答え合わせと黒板写しで、待たせておく時間は勿体ないです。
フィンランドの授業は、最初にも書いたようにあっさりしていますが、全体において「ぶれていない」ことが分かりました。格好いい授業があるわけでも、CLILが浸透しているわけでもないです。また、「正確性」については、後追いが通常のようです。生徒の理解☑はしていますが、全てに赤ペンを入れることはしません。生徒がまだ初心のうちから、絶対間違ってはいけないというような指導はしません。先生は、事前に出した課題をやっている生徒とやっていない生徒では差が大きくなることは、よく把握されていました。生徒の様子を見ながら、やっていない生徒が必死になるようなタスクを用意するそうです。まだ同時通訳タスクも、いつも同じだとつまらないので、「マンガ」を使うこともあるようです。生徒間には大きな違いがあるので、色々な方法をやるのだと言っていました。
机間指導の様子を見ていると、Slow Learnerだけでなく、どの生徒の進捗も把握して、OHCで終わった生徒への次なる指示をどんどん出していました。課題としては、生徒間の差は少し大きいと思いますが、中程度の生徒が皆ついていっている様子です。ただ、全員が英語を好きになるわけではないので、高等教育機関での職業選択や、その後の進路の柔軟性はまた別途考えられているようです。
これらの取り組みは、15人の学級であり、支援が行き届いているから、全体に実現できていることを忘れてはならないと思います。40人で同じことするには教師の力量が極度に問われますが、そのようなSuperな先生は少ないですし、心理面で無理が来ます。せめて25人以下にしないと出来ないです。そこを変えずに掲げる教育目標だけが高いということは、教育システムの欠陥だとしか言いようがないです。
もう一つ大事なことは、「明日の授業をどうするか」ということは「ミクロ」として大事ですが、学校の先生の数や生徒数、ITシステム、結果を追わずプロセスを重視、先生が考えて出来る自主性、インクルーシブ教育や、いじめが起きないような先立つ指導・・そのようなものの「総和」が、今日紹介したような、「普通」の授業において、生徒がずっと集中するという、結果を生んでいると思います。 本来やるべきことの「総和」が、フィンランドの教育を形成しているので、「マクロ」としての取り組みを知らないまま、フィンランド教育は語れないと、よく分かりました。英語やCLILの「すごい取り組み」のようなものは、結局まだ参観できていませんが、「すごい」というようなことが、100に1つ、1000に1つ、しかないのであれば、あまり教育全体に意味がないということになりそうです。授業改善は大事ですが、授業改善をすべきは、「先生」と、責任を押し付けてないでしょうか。それを取り巻く社会システムが改善しないとどうにもならないと思います。
日本においては、点数や結果しか見ない傾向がある国や行政の取り組みの遅れ、先生方の意識の違いは否めません。また、トップダウンを待ち、自分で考えずに全体に追従するといった教育機関内の風土を、どのようにしていくかということになるかと思います。
本学の教職大学院の皆さんには、ここのところをやりがいとして、「自分で考えて実行に移す力」を磨いてほしいと感じます。
この後、校長先生とお話をしながら、21世紀型スキルのミッションがかなり実現が大変だという点ついて、意気投合しながら、ではどうやって・・と話ができた時間は貴重でした。また、中1の物理の授業も参観しました。(理数はちょっと課題が多いです、加速度をやっていたが、サイエンス・イメージ的な指導になっていて、実測と計算をしないのが気になります。また生徒らが暗算ができないので、どの程度の加速かを数字で予測できない様子です。この辺りはもっと国際社会における教育に日本は貢献できると思います。)。
2020年は⇒
英語時間は3時間から2時間に減る(小学校1年生開始となり小学校で増える)
L3のSweden後は、2時間から1時間に減る。
数学は +1
音楽 +1
となるようです。政府レベルでは、21世紀型スキルに向けて理数の重要性を高等教育にもってきて、ある程度成功している英語は、低年齢化ということに見えます。先生たちは、英語が2時間になるのは、まあなんとか、でも、L3減はきついとおっしゃっていました。フィンランドではバイリンガル状況の割合から、就職には母語のフィンランド語と、Sweden語は必要になるようですが、生徒のモチベーションが低くて大変だそうです。また、経済状況が良くなくて、1クラスの生徒数(15人)より増えたり、教員の研修費が出なくなったことが、大きな問題だそうです。