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J-CLIL紀要第1号に理科CLILの論文が掲載

Journal of the first issue of J-CLIL has been published on WEB. →https://docs.wixstatic.com/…/d705d2_4723c3e9cd594597b9c83fe…  
J-CLILの紀要第1号が発行されました。私も共著者の小林先生と投稿した論文が掲載されました。高校生での理科CLIL「屈折」と高校生の「手続き的知識」の進捗と、時間制限のあるライティングの量的・質的変化についてです。当時、現職大学院生であった共著の小林さんが、修士の研究でCLILについて実践されました。ここでは仮定法と仮定法過去を、目標表現として自然に触れ、特に文法を教えずにCLILの枠組みで取り組んだ授業と(CLIL群)、オーラルイントロダクションやインプットは保証しながらも文法指導から入るCLILではない授業(Non-CLIL群)の実践をそれぞれ行い、比較しましたが、CLIL実験群では、文法の獲得はもとより、産出としてのライティングにおいて、量的にも質的にも、圧倒的な差が見られました。統制群は、いわゆる昔の伝統的な指導とは既に違い、順番としてはPPPの指導に近いものです。ヨーロッパの学会で発表したあと、何度も推敲やデータの分析検討をし、時間がかかりましたが、やっと形になりました。
つづいて、CLILとUsabe-based Modelの融合を提案していくことについて、他の研究を続けています。フィンランドでも発表してきました。引き続き、2019年のわたしのメインテーマです。

"Science in CLIL in a Japanese Upper Secondary School: Focusing on Increasing Procedural Knowledge with a Usage-based Model Perspective" (2019) Kazuko Kashiwagi& Yumiko Kobayashi
The Journal of the Japan CLIL Pedagogy Association, Vol.1, pp.19-41 ISSN 2434-7620

理科のContentや指導の詳細ももっと書きたかったのですが、今回は言語面が中心です。J-CLILの編集の方々のご尽力のおかけでここまで来られました。また、右側は昨年のイギリスでのJ-CLILのCLIL研修の様子です。今年はオランダです。