昨日29日は、関西英語授業研究会HARVESTのセミナーで、「CLILの指導ー転移スキルを育て社会に結ぶLearner
Agencyを育てる」を担当させていただきました。この会は、グローバルに活躍される作家・指揮者の方や、グローバルティーチャー賞に選ばれた高校の先生や、中高・英語教育の方と多彩な講師陣、そして主に運営される高校の先生方が、人脈を広げ、ハイスピードで、関西2000校の公立私立に情宣されるという、まさにティーム・HARVESTな会です。
中嶋先生のスタートの基調講演、溝畑先生にナビをいただき(なんと贅沢)、溝畑先生のHARVEST顧問としての木星と土星のConjunctionの締めのスピーチに感銘をうけました。
高校では目の前の生徒の心は、広く社会や世界への夢を広げています。それをかんたんに口にするような年頃ではないので見えませんが、高校生を教える教員が、このようにしてグローバルティーチャーとしてネットワークを広げられることは素晴らしい。
転移と自律を育てるための、CLILの基本をお伝えできたらと、まず小の実践からひとつ、そしてもう一つは、どれにしようかと思いましたが、50分の中に受講された方が「英語✘〇〇」の授業アイデアを考えてきて交流という、参加者中心のコンセプトもあったので、すごく短くても伝わるもの!? ということで、「身近なフードロス」から世界をのぞいみてるWSにしました。痛恨は、先生方が課題に取り組まれた内容に十分な時間を取れずで本当にすみませんでした。
10月発刊した明治図書CLいL(トルコブルー本)は、10名を超える多彩な先生と、相談し原稿をやりとりして、出版出来たものなので、その中から、日本大学の久井田直之先生(専門:英語コーバス✘経済)が、日本経済教育学会のエキスを盛り込んでいただいたレッスンを私の方で、中・高校生向けに焼き直しをしたり、パワポ作ったりして楽しみました。
時期はおりしも「年末」 ということで、「マイもったいないレシピ」は、「あんこう鍋」。あんこうの魚以外は、冷蔵庫の野菜の切れ端^^ 提示したのは、フードロスの地球規模比較のグラフ(ここが経済学専門からの視点です)。 そして高校生のためには【Fish Bone
オーガナイザー】がはまりました。この図は海外で使われる、Cause&Effectの思考ツールです。日本でもあると思いますが記入しやすいように、共著の伊藤由紀子先生がイラスト化してくれ、工藤先生が明治図書CLIL「パーム油」のところで生かしてくださいました。 原因と結果を考えるという行為そのものが、「転移スキル」「学習者の自律」を育みます。
時間の関係で短い体験のみですが、ジグソーでScanningしてから対話へ・・・ここは、高校のCLILとしては私は4技能とUBMの統合で大事だと思っています。英語の先生方ですから5分程度の体験でも、そこをCLILにも使えばいいのだと、全てを掴んでいただけたのではと感じます。(ここを自由に調べ学習のみでやらせてしまうと、高校生の英語は伸びないです。日本でCLILをする場合には、良い文章のモデルを創りそこから借りさせるスキャフォルディングをかける、UBM指導:用法基盤モデル が欠かせません)
これを作ってみて楽しかったので、来年は、明治図書 コバルトブルー本からの発展CLILをあちこちで提案してみようと思います。良い年になりますよう心から願っています。
どんな場合も原版ままでは、やはりだめで、オーディエンスのニーズ・レディネスに合わせたいと思います。2020年最後のWSとなりました。昨年暮れには、何度もWebinerをするとは思いもよりませんでしたが、これはこれで、楽しみたいと思います。