小学校英語教育学会JES岐阜大会ー伊藤由紀子・柏木賀津子 Teacher Talk 発表パワポリンクです。
⇒本日より2日間開いております。よろしくお願いします。
One Drive
私と伊藤由紀子先生との共著・編著です。思考力・判断力・表現力を育てる、英語学習に役立てていただけるよう、理論と実践の両方をまとめました。教科の内容をふんだんに扱うため図版や写真の編集には、大修館の編集者に粘り強く支えていただき、2年半の年月を経て発刊となりました。前半には、CLILの基本 言語習得の話 CLILの評価 文字指導 大学でのCLILの指導 について執筆しています。
「学び方を学ぶ」次世代の子どもたちを育てていくために、CLIL授業創りのきっかけになればと思います。以下のMovie Clipでは、本著で紹介したCLIL授業のイメージを一部でも掴んでいただければと思います。
ーーーーーー☆ーーーーーー☆――――――☆―――――――☆―――――――☆―――――――☆
【お知らせ欄】2020年9月~10月に、CLILを紹介するワークショップをZOOMで開催する予定です。8月にはお知らせします。詳しくはこのホームページをチェックしてください。→CLILワークショップ案内
Amazon 4500位(英語部門 16位 7月現在)
https://www.suite3d.com/osaka/
↑ これをクリック
本著 111頁の前置詞アニメーション と 「バナナマン」の前置詞Teacher Talkを見ることができます。
作成:Steve Gildea&柏木賀津子 共同研究
CLIL&Movie Clip
CLIL「水の大切さ」Importance of Water 小学校5年生 2014年
小学校5年生で、柏木研ゼミ学生が卒論実践として訪問授業をしました。授業者はJICAアフリカで子供にスポーツを教えたことがあって、その経験を日本の子どもに伝えたいことがありこの授業を練りました。簡単な動作のフレーズを使って、子どもたちが、深く考えたり感じたりする場面を見つけてみましょう。「主体性 思考判断力 表現力」という新学習指導要領と一致したねらいです。この授業はCLILの理論を踏まえたSDGsの授業でもあります。(授業の最後のまとめや展開はビデオには映っていません。皆さんならどんな展開をしますか?)
*CLIL模擬授業を行う学生へのメッセージ*
CLIL 理科「表面張力の不思議」Wonder of Surface Tension 小学校4年生 韓国ソウル海外教育実習 2013年
大修館のCLIL著書でまとめた表面張力の授業とは、流れが少し違いますが、導入場面として参考にしてください。
CLIL 体育「バスケットボールーパス&ラン」Basketball & Pass & Run フィンランド海外教育実習 2017年
体の部位(Body Parts)を動かし、Warm UPをし、バスケットボールのパスやドリブルを英語でします。また、スポーツかるたで体育実技を楽しみます。次にパスをつないでシュート やミニチームで ボールを持たないプレーヤーの動き(Off the ball momvent)を習得します。楽しく体を動かしましょう。この授業は日本の小学校でも英語で実践しました。→ビデオでの圧巻は、生徒のつぶやきを生かして先生(院生)がICTに併せて、しっかりTeacher Talkを聞かせるところです。体を動かし体験したことから気づき、動きのコツを会得しながら、英語にも耳を傾ける場面です。先生は良い動きを褒め励まします(Praising)。
CLIL 食育「味蕾細胞とUMAMI」Taste Buds and Umami フィンランド海外教育実習 小学校6年生
この授業はどんな年齢の学習者でも楽しい内容です。UMAMIは今では海外の人も知っている「にほんご」になりました。フィンランド、オーストリア、日本で実践したCLILです。最後は、わかめとかつおぶしで出汁をとるデモンストレーションもしまた。お味は?「Fishy!」と言っていました。みなさんもこれを学んだら、グルメの舌に生まれ変わるかもしれないです^^
CLIL 「夕食のメニューを考えよう」 Let's Think About Dinner Menu 日本 中学校2・3年生 2017年
授業ではリテリング・ディクトグロス(お話再構成)・文法の構造的指導を行いました。その教材資料の一部を紹介します。「さらだで元気」のストーリー読み聞かせから始まります。そこからメニューを考える場面にすうっと入っていきます。チャンツで語彙に親しみながら、友達とメニュを考えるグループ活動、授業の最後に文構造に気づかせます。こんな順番で文法に誘っていくと、英語があまり得意でなかった生徒も、「あ、こんな順番なら英語がわかる」そんな感想がでました。CLILでは豊かな内容と文法を切り離さず統合していきます。
CLIL 演劇「セロ弾きのゴーシュ」 Drama Plot フィンランド海外教育実習 小学校6年生(Fi) 中学校1年生(日本)
宮沢賢治の作品を、シェークスピアのドラマプロット手法でCLILの授業にしました。フィンランドの子供12歳と、日本の生徒13歳では、同じ授業をしました。フィンランドの子供は、授業ではCreativeな創作や演劇の経験が多い様子でした。日本では、ドラマを演じることが初めての生徒が多いでしたが、クライマックスではおもしろいプロットを考え出しました。宮沢賢治の作品の背景知識があるからだと考えられます。この授業では、生徒のアウトプットの質(Language Properties)を学術的にも分析しました。CLILは4技能の中で産出(アウトプット表現)に一番効果を与えるというエビデンスを得たと思います。実践と分析はスペインのHulevaでバイリンガル高等教育学会で、学生とともに発表しました。
「セロ弾きのゴーシュ」のリテリング パワーポイントを作成しました。
ここでは、CLIL著書で紹介した以外にもたくさんのCLIL実践例があるので、少しずつ紹介していきます。番外編は、時期によって異なるビデオをオープンにしていることがあります。
番外編①落語CLILー落語のコツと「時そば」ー中学生
オーストリアのウィーンの中学校で授業をしました。学生たちはのびやかに落語を演じましたが、国を超えても笑いのツボは分かりあえる貴重な経験でした。オーストリアの中学生も即興で落語を創りました。
Lesson(番外編)
CLIL 物理「慣性の法則ーInertia」 ウィーン市中学校 中学校1年生 授業者はオーストリアの物理の先生(C先生は身の回りの不思議を実験できる、あらゆる道具を教室に持ってきて、小さな実験を繰り返しながら、科学的な表現を聞かせて生徒に道具を使わせていきます。このビデオは最後の場面がありませんが、今日学んだ法則を活用して理科マジックを作り英語で書きなさいという課題でした(転移スキル育成)。生徒たちは授業後に図を描いて構想していました。
CLIL 環境「フィンランドの森の植物」 フィンランド小学校5年生 2016年 (CLIL専科指導)
CLILの発祥地フィンランドの小学校のCLIL授業です。このビデオは、長期のプロジェクトで学級が取り組んでいるフィンランドの森を題材に、CLIL英語専科の先生が授業をしている様子です。子どもは少し英語が話せますが、「インプットを豊富に」を徹底しているフィンランドならではの45分の英語の聞かせ方です。
CLIL 音楽&生活「熊に会いに森にでかけよう」イタリア小学校2年生 2017年
CLIL 理科「身の回りの理科不思議」フィンランド小学校訪問ビデオ 小学校3先生 カティ先生 2015年
Non CLIL 「初めての英語 Where are you from?] フィンランド小学校ビデオ 小学校3年生ディジタル教材
大阪教育大学における学生と院生のコラボに拠る、半年間のプロジェクトで、CLILを活用した海外教育実習に取り組みました。2012年の台湾実習から2019年フィンランド実習まで9年間継続しました。2020年からは教職大学院において、「海外派遣EduPort」に取り組みます。
https://www.youtube.com/watch?v=55lvDAYbh1k WERA2021 総集編4分
CLIL 理科「コンデンサーの実験 Capacitor 」フィンランド海外教育実習ビデオ小学校6年生(大阪教育大学)
2014年大阪教育大学の大学院生と学生がCo-teachingで、日本での実践を経て、フィンランドの小学校6年生で理科CLILの授業実践をしました。
CLIL 落語「落語ー時そばー Rakugo」ウィーン海外教育実習ビデオ 小学校5年生 (大阪教育大学)
2015年大阪教育大学の学生が 日本の実践を経て、ウィーンの中学校で日本文化の落語で授業実践をしました。
CLIL 環境「サーキュラーエコノミー」 フィンランド海外教育実習ビデオ 2019年 (大阪教育大学)
大阪教育大学の院生と柏木で、21世紀の環境教育について、半年間の教材研究の後、授業を行いました。フィンランドと日本での両方の小学校6年生で授業をしました。つぶやきや考えることは日本の子どもも素晴らしいものでした。デザイン力も素晴らしいでした。フィンランドの子供は、自分が出来ることをすぐにデザインし、日本の子どもはテクノロジーに感心が向けられたことが特徴でした。 この授業では、CLILと文法指導についてもUBMをもちいています。セルロースナノファイバーCNFはもう皆さんの身近にあふれていますがあまり気づくことがないものです。CNF商品は大王製紙株式会社から提供いただきました。
CLILからSTEAMへ 物理「ストロー笛作成と調音ーピタゴラスの原理ー」 フィンランド海外教育実習 2019年
音楽と社会の院生が、STEAM授業にチャレンジしました。この授業には 理科、数学、科学的思考 ICTと、様々な要素が詰まっています。この授業には、続いて本格的な数学への誘いがあります。本授業はその導入部分です。
Non CLIL 英語活動「大阪道案内」ー初等英語科教育法 学生オンライン学習用 (5分)
小学校英語が教科になる前の小学校5年生での「大阪道案内」です。先生の子どもへの語り(Teacher Talk)や、やりとり(Interaction)を聞いたり、子どもがジェスチャーをしたり真似をしたりする様子、そして、英語をどのように学ぼうとしているかを観察して学びましょう。*始めて英語活動に取り組む学生へ*
→まず、指導案を初めて見るという方もいると思いますので、以下をクリックしてください。まず、シンプルな1枚の指導案です。
http://www.kochinet.ed.jp/susaki-l/6l4-4.pdf
→次に、下のリンクは、文部科学省のテキスト「Hi !Friends2」の 一般的な指導案例です。
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/03/29/1319015_13_1.pdf
3の大阪道案内の授業ビデオの取り組みとどのようなところが、違うでしょうか? また、自分が授業をするなら、どのような工夫を考えるでしょうか。(レポート課題は、クラスによって違うので、Moodleを参照)